オークション詐欺レポート【2004.11.8作成】
対象:オークション詐欺について勉強されたい方へのレジュメとして作成します

■はじめに
現在オークション詐欺がますます増えています。
警察庁の統計によると、インターネットオークションに関す る相談件数がH13年で2099件だったのに対して、
H15年には5999件と3倍弱、H16年上半期で7393件と増加の一途をたどっています。
H13年と比較しても4倍以上の増加になるものと予想されます。
この現状は自分はまさか騙されない、またはオークション詐欺というものがどういうものか知らないことが
沢山の被害者を生み続けているものと私は考えます。
そこでオークション詐欺というものがどういうものかを知っていただき、
どうやればオークション詐欺にあわないか、相手の手口を知ることと調査で予防していくということを
知っていただければと思います。


■オークション詐欺についての分類・対策
現在オークション詐欺については素人の犯行とプロ集団の犯行に大きく分かれてきています。
オークション詐欺の出品形態の代表的なものを挙げます。

・新規大量出品型
新規IDで大量出品し、評価される前、または評価してすぐにIDを削除するもの
商品画像は他の人のものを盗用したり、メーカーページのものを引用したりする。
稀に自前画像を作成し、実際は商品を送らないというものもある。
対策:新規大量出品は手を出さない。

・ID多量同時出品型
新規IDを複数作成し、出品件数を1件または少ない件数にするもの 
時計カテゴリ、楽器(ギターな ど)カテゴリ、音響機器(アンプなど)、中古PC、カルティエな ども多い。※見本はID乗っ取りと複合型
対策:画像がメーカーのものや他人の画像盗用されてい ないかチェックする。

・落札専門評価収集型
落札で評価を稼いで評価が増えてから一気に出品するもの
対策:落 札専門から毛色の違う出品や大量出品タイプは手を出さない。

・情報出品専門評価収集型
評価稼ぎの出品を行って評価を稼ぎ、評価が増えてから一気に出品するもの
情報出品の場合、落札通知にそのままその情報内容を掲載し、評価を求めるものが多い。
対策:ものを伴わない出品での評価ではチェックできないので手を出さない。

・複数ID自作自演評価捏造型
自作自演で評価を手っ取り早く稼ぐタイプ。評価が増えてから一気に出品する
対策:評価を辿ると評価した時間が異様に短かったり何かが変なので評価内容を読むこと。

・ID乗っ取り型
パスワードを解析した他人のIDに不正にログインしてIDを乗っ取り、出品するもの 見 本
IDの後の数字がそのままパスワードだったり、ネットカフェなどにスパイソフトを仕込み
IDとパスワードを盗んで使うタイプ、生年月日など個人情報からパスワードを特定するタイプなどがある。
対策:想定しやすいパスワードは使わない。生年月日などは論外。
ネットカフェなどでログインしない

・直接取引型
出品を行うが落札はさせず、質問欄からターゲットのメールアドレスを教えてもらったり
メールアドレスを出品本文に掲載してターゲットからメールを直接もらい、取引すると見せかけて
詐欺行為に及ぶもの。落札していないので評価できずいつまでもマイナス評価がつかない。
対策:直接取引は応じない。補償対象からはずれてしまうので、必ず繰り上げ落札をしてもらう

・次点落札者取引型
出品を行い、落札者ともやりとりしつつ、次点落札者にも直接取引を持ちかけ、全員搾取するもの。
対策:落札者の場合は本人確認をしっかり行い、あやしい点があれば取引をキャンセルする
次点落札者の場合は繰り上げ落札をしてもらうことで評価も出来るし補償対象になる。
本来直接取引はヤフーオークションガイドライン違反行為なのでこういうものには応じない

・成りすまし詐欺
実際は出品者ではないのに、出品者のID@hotmail.comやID@excite.co.jpなどといったフリーメールから
落札者など入札者全員に対して出品者を装って取引を持ちかけるもの。 見 本
入札者のID@yahoo.co.jpなどに出すものが多い。
対策:落札者権利がないただの入札者の場合は、出品者が出品している場合はQ&Aから本当かどうか確認する。
繰上げ落札にしてもらうようにお願いする
ID@yahoo.cojpのアドレスでウェブ上から送信してもらうことにより、メール送信者アドレス偽装出来ないように
確認できる

・フィッシング詐欺
ヤフージャパンなどを装い、IDとパスワード、クレジットカード番号などを入力させ、
それを利用して不正にログインして出品、詐欺行為に及ぶもの。 見本
対策:ヤフーオークションの場合はhttp://auction.yahoo.co.jp/云々といったアドレスになる。
http://61.231.2145*/auction.yahx
・一部返金詐欺
詐欺を行い、評価が悪くなると一部返金を行って時間稼ぎを行って逃亡するもの
対策:一部返金を認めないことと、弁護士見解で一部返金を認めていないのに無理に一部返金した場合
迷惑料x出来ることを通告しておく。
一部返金を受けると補償の対象にならないし、民事扱いになる可能性がある。

・ID洗い替え型
 評価が悪くなったらIDを削除し、再度別IDで同じような出品を繰り返すもの。
対策:オークションアラートなどを利用して同じ出品がないかチェックする。
落札した場合は入金を4営業日ほど待つことにより、悪い評価が出ていないか確認できる。
自転車操業タイプについてこの方法は使えない。

■全般的な対策
オークション補償対象になるものだけに入札する。
近県の人だけ取引する。
手元にない出品、落札後調達するものは入札しない
買い物は大手家電量販店などで行い、中古をオークションで出品する。
個人情報を確認し、整合性をチェックする。
例:口座は札幌、住所は大阪、携帯は九州、送信IPアドレスは東京といった具合のもの。
手渡しが最強。代金引換の場合中身がチェックできないので、中身が見える窓封筒などで送ってもらう。
定形外郵便などにすると補償がなく、送ったかどうかチェックしにくい。
ネットカフェなどでログイン、パスワード入力をしない。

レジュメその2に続く


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